このページでは、注文住宅のハウスメーカー選びで役立つ知識として、住宅工法の種類を紹介します。
ハウスメーカーにより、得意とする工法は異なるもの。
理想のマイホームに近い工法はどれなのか?特徴を紹介しますので、チェックしてみてください。
2×4工法はアメリカで開拓時代に考案された工法で、正式名称は枠組み壁工法。
柱ではなく主に壁面によって建物を支える構造になっています。
北米住宅などの堅牢さは、これをベースに進化したもので、日本のハウスメーカーでも、気候風土に合わせた木材のチョイスや、独自開発した工法を組み合わせることで、性能を強化しています。
また決まったサイズの材料を組み合わせることで、比較的簡単に家を建てられるというのが特徴です。
2×4とは、それぞれ2インチと4インチの意味ですが、現在はサイズのバリエーションも多彩に。
構造用合板は、6種類の大きさが世界共通で定められるようになりました。これらは総称として、2×4と呼ばれています。
在来工法は、日本古来の木造住宅に採用されてきた工法で、在来軸組工法とも呼ばれています。
その建物は、柱/梁/筋交いの3つの要素が主要構造となります。
在来工法の特徴としては、設計の自由度が高く、増築・改築などの加工がしやすくなります。
その歴史の長さから、日本の木材を使った木造建築としては十分な実績があり、多くの梁をめぐらすなどによって、強度を保つこともできます。
一方で、大工さんのスキルによって完成精度に違いが出る傾向があります。
規格標準化できない要素もあるため、どんなレベルの職人さんに依頼しても、ほぼ同じレベルの家が完成するというわけにはいかないのです。
エコ住宅で見られるエアパス工法にも、注目を。
これは木造在来工法と、【壁体内通気工法】や【パッシブソーラーシステム】を組み合わせた環境共生住宅となります。
住宅の構造自体で、太陽熱や風といった自然エネルギーを活用しつつ、小屋根と床下の換気口を利用。夏は涼しく、冬は暖かい家ができあがります。
冷暖房費をセーブできますし、換気性能が高いので、結露防止にも役立ちます。人と自然に優しい工法なのです。
「おもしろい」「もったいない」という2つの日本語に由来しているOM工法(OMソーラー)。
難しそうな名前とは裏腹に、太陽の熱をそのまま暖房や給湯に利用する、というとてもシンプルな考え方から生まれました。
屋根に当たる太陽の熱で空気を暖め、その空気をファンで家中に循環させることで、家全体をほどよく温めることができます。
夏の暑い時期には、暖房ではなく排気の役割を果たすので、さらに暑くなってしまうような心配はありません。
また、太陽熱でお湯も作ることができるので、電気代の節約にもなります。ただ、天候に左右されてしまうので、安定したエネルギー供給は期待できないようです。
コンクリートは熱を通すので、対策を講じなければ、夏は暑く、冬は寒い住宅になってしまいます。
外断熱工法は、外の暑さや寒さを室内に伝えないように、住宅の外側を断熱材で覆う施工方法です。
メリットとしては、結露が発生しにくいことや、建物の耐久性が高くなること、断熱材を外側につけるので、室内がやや広くなることなど。
断熱材を内側につける内断熱という工法もありますが、最近では外断熱が性能的に勝っている、という声が多いようです。
テレビCMでもおなじみのソーラーフロンティア。家庭で使う電力を太陽光発電で賄い、余った電気は電力会社へ売却する、というシステムで、最近では注文住宅に採用しているハウスメーカーも少なくありません。
ソーラーフロンティアの太陽光パネルは、一般的な原料であるシリコンではなく、「CIS化合物」を使用しています。
比較的コストが安く、性能も良いので、世界的にも認められているパネルなのだそう。
環境に優しく、電気代の節約にも効果的ですが、まだ導入費用が高額なため、これから注目される施工になるでしょう。