このページでは、注文住宅を建てる時に知っておきたい、耐震性能に関する知識を紹介しています。住宅の地震対策には、以下の3つの技術があります。
耐震構造の住宅は、「地震の揺れ」に対する構造を強化したものです。
地震対策として、一般的な住宅に最も普及率が高く、建築基準法で定められた耐震基準に沿って建てられます。
気になる耐震度には、3段階の等級設定がされています。
等級1は、数百年に一度の地震で倒壊・崩壊しない強度とされ、等級2はその1.25倍の強度、等級3は1.50倍の強度を基準とされます。
手法としては、構造躯体に筋交いや補強金具などを使うことで、建物の剛性を高めます。
基本的に「地震が来ても倒壊しないこと」を目的としているため、震度によっては一部が壊れることを、見込んでいるともいえます。
また、建物自体の強度は増していても、室内の家具などは対策をしていなければ、転倒が起こりやすくなります。
「耐震構造住宅だから、大丈夫」と慢心せず、備えを忘れないで。
免震構造の住宅は、「地盤と建物の間に衝撃を吸収する装置」を設置しています。
地面からの揺れを、この装置が和らげることで、建物自体を守るのです。
他の地震対策住宅に比べ、揺れを吸収する性能が高く、1/3~1/5に抑制できるともいわれています。
制震構造の住宅は、筋交いに金属ダンパーやオイルダンパーを組み込むことで、地震の揺れを抑制するものです。
もともとは高層ビルなど大規模建築で採用されていた技術で、最近では住宅用にも適用されています。
免震構造と比べると揺れの吸収では劣りますが、装置が手軽なものなので、比較的低価格で導入することができます。
いかがですか?大地震の記憶も新しい日本の注文住宅には、地震対策が必須。ハウスメーカーと話し合う際は、上記いずれのスタイルを選択するのが適しているか、相談してみましょう。